東京都港区の株式会社KADODEは11日、自社のプログラミング研修「KADODE Academy」で得た実測データをもとに開発した教育特化型AI「KADODE 講師AI」の正式提供を始めました。対象は企業のエンジニア研修で、受講生からの技術質問への即時回答率100%を掲げ、学習速度1.7倍、研修運営コスト最大80%削減を見込んでいます。

企業のDX投資が進む一方で、専門講師の採用難や残業増により、人材育成コストの肥大化と教育品質のばらつきが課題となっています。オンライン研修では、受講生の質問に人間講師が回答するまで平均約13時間かかっており、学習遅延とモチベーション低下が途中離脱につながっていました。KADODE Academyの実績では、AI活用により途中離脱率が非利用者の1/15に改善したとしています。

KADODE 講師AIは、累計1,000人超の受講データを学習し、業界歴20年以上のエンジニア相当の回答精度を目指した独自モデルです。24時間365日で質問に即応し、講師の質問対応工数を45%削減。講師はカリキュラム改善など高付加価値業務に集中できるとしています。導入形態は、AI単体提供、自社研修の補強、同社研修とのフルパッケージの3パターンから選べます。

同社は今後、企業ごとの教材や方針に合わせたAIのカスタマイズ機能、AIによる教材作成支援を強化する計画です。まずはエンジニア領域での実績を重ね、その後は事務職やクリエイター向け研修にも対象を広げ、企業のリスキリング需要を取り込めるかが焦点となります。

【サービス情報】

KADODE 講師AI サービスサイト

https://learning-ai.kadode-group.co.jp/

source: PR TIMES

Share.